2016年11月26日土曜日

そば前

そば前とは、粋な酒の呑み方として、昔からよく言われています。

江戸では、そば屋に入れば、先ず頼むのが「そば前」。(お酒のこと)
それをぐいと引っかけたあと、そばをいただきます。そばの合間に「中割」あるいは「中入り」と称してまた一杯。
その間に、ちょっとつまみを頼んだりして、しめにそばをズズッとすすったあとで、「箸洗い」などと称してさらに一杯のお酒。

ガスがなく薪で釜を焚いていた頃、そばができるまで時間がかかったことから、その間、簡単な肴でお酒を呑んでそばを待つ、これが「そば前」といわれる要因です。

呑み屋さんがなかった頃、そば屋でお酒を呑んでいたことから、そば屋が飲み屋の発祥ともいわれています。